「サーカス」中原中也
「サーカス」中原中也
ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん。
中原中也の詩集を読んでいます。
正直、今まで中原中也の詩は食わず嫌いでした。
中原中也っていかにも詩人、というある意味典型的な感じ貸し、悲壮感漂わす
人でしょーって思ってたから。
でも全然違った。確かに早熟で、色々な出来事を早いうちから経験していて、それが詩にも表れているのだけれど、本人はそんな不幸を振りまくような人ではなかった。
結婚して子供も授かった時に書いた「骨」。私は「サーカス」の次に好きかもしれない。
幸せなんだけど、幸せを単純にそうとは見ず、どこか生活に落ち着いた自分の滑稽さや死と幸せが隣同士であることを表している気がする。
100分de名著にも、「言葉の運動神経が中原中也は優れている」みたいな事がでてくるけど、確かにそうかもしれない。